2012年4月15日(日)、YouATスタッフの小田と住田の両名は神戸で開催された「起業応援フェスティバル」に出店しました。

YouATの新事業である「字天」漢字デザインサービスがテーマでした。
コピーライターの小田が、会場におられた17名の起業家の方々にその場で「新ことば」を考案・贈呈いたしました。

以下に、当日考案した「新ことば」を簡略に紹介申し上げます。
あと残り二つです。
鵬笑」は、NICe代表理事 増田紀彦さんへ。

増田さんは、NICe会員であるならば、すでに知らぬ人はいないでしょう。
全国どこにでも会合があるならば現れて、NICeの活気の源でいらっしゃいます。

「現在あなたが拠点としている土地は?」という問いには、「全国」。
「あなたが現在住んでみたい土地は?」という問いには、「天空」。
この回答を、即座にお答えなすった。
いやはや、恐れ入りました。

というわけで、私は増田さんへの「新ことば」を創案いたしました。

「鵬笑(ほうしょう)」。

出典は、『荘子』です。

-鵬の南冥に徒(うつ)るや、水の撃すること三千里。乃今(いま)や将(まさ)に南を図(はか)らんとす。

伝説の鳥である鵬は、背の大きさは何千里あるかを知らず。飛べばその翼は垂天(すいてん)の雲のごとし、と言います。
荘子は、大空に巻き起こる大風は、鵬の羽ばたきによって起こるのではないか。海に逆巻く波は、鵬の羽が水を撃つ姿なのではないか、と想像しました。
通常の常識を超えるほどに巨大な鵬が、夏に南を目指す。それが、台風なのではないか。
この雄大な鵬が南を目指すイメージは、地上の狭い世界を笑い飛ばしてしまいます。ここから故事成語として「図南(となん、大きく発展すること)」という語が生まれました。

増田さんには、伝説の巨鳥が笑いながら飛んでいくイメージが、ふさわしかろうか。
それで、「鵬笑」を創案いたしました。

(つづく)

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