字天事務所、コピーライティング担当の小田光男です。

私は、10年前に初めて自分のウェブサイトを持ったとき、サイトの連載特集として中国の古典『孟子』を読んで原文・訳・印象を著すことを行い、完結させました。

『孟子を読む』サイト

以来、10年が経ちました。

今どきは、スマホでWikipediaを読んで情報を軽く納得して終わってしまう時代です。市民が図書館に行くことも、規範ではなくなってしまいました。
しかし、ネットの古典や伝統文化に関する情報は多くが断片的なもので、不十分な情報しか得られないのが現状のようです。
私はこれでは人間の文化が衰退してしまう、と恐れます。
そこで、私にささやかながらできることとして、私の乏しい力でもう一度ネット上で古典の原文と訳を置く作業を行いたいと思いました。
今度は、『荀子』を選びました。
『孟子』と対になる古代中国の古典であり、名著であるにも関わらずその理解は一般にまで進んでいるとはいえません。
なので、この不遇な名著を読んでみたいと思い、自らのサイトの中に加えたところです。

『新読荀子 | 中国の古典を現代に生かす』


西暦二〇一五年四月朔日 河南殷人こと小田光男(字天事務所)