2012年6月11日(月)、京都烏丸御池の「Samurai Cafe & Bar SHISHIN(士心)」にて、字天ナイトを開催いたしました。

当日のライブの、活動報告です。

一人目は、Yさん。

Yさんは、会計事務所に勤めておられます。上昇志向で、大変前向きなお方でした。小田は、Yさんの職業と彼女のイメージから、「新ことば」を作成して贈呈いたしました。

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勘生(かんじょう)。

会計と「勘」の字が持つダブルミーニングが、着想のもとです。

二人目は、「士心」店長の浜村知成さん。

浜村さんは、国際的な視野を持たれて、サムライの心で日本と世界の平和を目指したい、という志士のコンセプトをお持ちである。

好きな言葉として、老子の「上善は水の如し」を挙げられた。水は低きに流れ、やがては小さな流れを全て収容する海となる。浜村さんの寛容の精神にふさわしい言葉です。

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そこで、小田は「恕舟(じょしゅう)」という言葉を思いつきました。

「恕」の字は、論語から取りました。

-夫子の道は、忠恕のみ。(論語、里仁篇)

孔子が生涯でひたすら貫いた道。それは、「忠」すなわち日本語で言えば「まごころ」と「恕」すなわち日本語で言えば「他人に寛容なる心」であるというのです。

この「恕」の字に、水にまつわる字を付けよう。

浜村さんは、幕末の志士では山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)がお好きです。山岡は、勝海舟の依命により西郷隆盛と会見して肝胆合い照らし、西郷をして官軍の江戸総攻撃を思いとどまらせた人物です。剣と書の達人で、幕末の徳川幕府側の人物では数少ない出色の者でした。彼の号は、鉄舟。鉄のごとき堅牢な舟。

ならば、浜村さんは寛容なる舟、として「恕舟」でよいだろう。

そう考えて、この「新ことば」を贈呈いたしました。

「新ことば」Live字天ナイト at Samurai Cafe & Bar SHISHINは、来月も開催する予定です!